スペシャル情報
冬の保存食編
まだまだ寒さが厳しいですが、会津地方には寒い冬を超えるためのさまざまな保存食があります。保存食は、その土地の食材と住民たちの生活の知恵が込められています。そんな保存食とそれを活用したレシピをご紹介します。
凍み餅
寒中の屋外に放置し、夜間凍結・日中の溶けるのを繰り返すことにより乾物となります。寒中に乾かすため、かぶれず、虫がつきません。冬の時期に作り、農繁期によく食べられます。
【材料】
- うるち米…5合
- もち米……少々
- 油…… 500cc
- 醤油………少々
- 三温糖……少々
- 日本酒……少々
【作り方】
- 寒中にご飯を炊き、すぐにナイロン袋に入れ、ご飯をつぶす。
- 楕円形の棒状にし、ラップに包んで半日置く。
- 冷めたら、ご飯を1cmの厚さに切り、数日干す。
- 干し籠などで2カ月ほど干す。
- 食べる際に、4.を油で二度揚げする。
- 鍋に醤油、三温糖、日本酒を入れ味付けする。
ゆず巻き大根
冷たい風によって大根をよく干して作ります。日中干すことによって、生大根とは違う素朴な味が味わえます。保存もできるので、多めに作って保存しておくと良いでしょう。
【材料】
- 大根
- ゆずの皮
- 酢
- 砂糖
【作り方】
- 大根は皮を剥き、薄く輪切りにする。
- 1.を寒風の風通しの良いところで2日天日干しにする。
※鍋で塩ゆでし、少しおいて水洗いして絞ると、大根の臭みが取れ、天日干しの必要もありません。 - ゆずの皮の千切りを大根で巻く。
- 酢、砂糖を煮立てて、甘酢を作る。
- 甘酢が冷めたら、3.を漬け込む。
- 2、3日で完成!
干し柿のしそ巻き
寒い地方のため、渋柿が多く、昔は多くの家庭で干し柿を作り、お菓子代わりになっていました。冷凍して保存していた青シソを使い、青シソの香りと熟成された甘味でお茶うけにもピッタリです!
【材料】
- 青シソ(夏時期に保存していた青シソを使用するとよい)
- 日本酒(またはブランデー)
- 干し柿
- 砂糖
【作り方】
- 干し柿は4つ切りにする。
- 干し柿を青シソで巻く。
- 砂糖と日本酒を煮立てて混ぜ、冷めたら2.の上からかけて漬ける。