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会津のお祝い編
私たちの日常生活の中で、「お祝い事」をすることも多々ありますよね。今では、お誕生日を祝うことは一般的ですが、これは戦後、欧米からの習慣が定着したのではないかと言われています。最近では、日本でもクリスマスやハロウィンなどのお祝いもイベントとして楽しむようになりました。では、会津での昔からのお祝いの仕方とはどのようなものだったのでしょうか。
会津のご馳走「餅蕎麦ごっつぉ」
古くから会津では、お餅とお蕎麦が最高のおもてなしとされてきました。
「餅蕎麦ごっつぉ(餅と蕎麦のご馳走)」という言葉もあり、心のこもった持て成しを受けた時、たとえお餅やお蕎麦が出されてなくても、「餅蕎麦ごっつぉでした。」と言う地域もあるようです。お餅もお蕎麦も手間のかかる料理のため、特別な日に食べるご馳走とされ、お餅もご馳走、お蕎麦もご馳走、それを合わせて使うことで最上級のご馳走でしたと感謝を込めて使われています。
お餅やお蕎麦、また会津の伝統料理であるこづゆなどをお膳に並べて、お祝いをしていたようです。また、祝言(おもに婚礼)のときには、重箱に詰めて、近隣に挨拶に行っていたようです。その習慣から、今でもお祝いのときには「祝言そば」「祝言もちそば」を食べる文化が残っています。
お祝い料理の特徴
【こづゆ】
ハレの日には外せない会津の伝統料理「こづゆ」。お祝いのときは、入れる食材を、奇数にします。
【そ ば】
会津の蕎麦は、十割蕎麦が多く、つゆには、鶏を入れたものを出します。