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お正月の迎え方編

 新年も豊かな実りがあるように、との祈りを込めてお供えする鏡餅。
 松の内が明けたらおいしくいただいて、一年を健康に過ごしましょう。

JAの豆知識

鏡餅はいつ飾るの?
 明確な決まりはなく、正月事始めの12月13日頃からが多いようです。29日(二重苦)と31日(一夜飾り)は縁起が悪いとして避けられています。

みかんじゃなくて橙?
 鏡餅の上に乗せるのは本来は「橙」。諸説ありますが、橙はみかんのようにそのまま食べることが少なく、大きさもみかんの方が乗せやすかったので代用されたとか…。
 みかんがダメというわけではないようです。

お正月にお供えする理由

 鏡餅の丸い形は、人の魂(心臓)を模したものといわれ、さらに昔の鏡が円形だったことから「鏡餅」と呼ばれるようになりました。
 1695(元禄8)年に出版された『本朝食鑑』に「大円塊に作って鏡の形に擬(なぞら)える」との記載があることから、鏡餅は拝み見るべきものだったのかもしれません。大小二つは月(陰)と日(陽)を表しており、重ね合わせるのは、福徳が重なって縁起がいいと考えられたからとも伝えられています。

鏡開きとは

 鏡開きの日に年神様の力が宿った鏡餅を食べることで、一年を健康に暮らせるといわれています。関東地方 1月11日 関西地方 1月15日、1月20日 ※地域により異なることがあります。
 供えた鏡餅を下げる日は地方によって違いがあります。年神様がいらっしゃる1月7日までを松の内といい、鏡開きは、松の内が明けた1月11日に行うのが一般的です。松の内を15日までとする地方では、鏡開きを15日または20日に行うこともあります。

鏡餅から新しい生命を受ける

 正月には、全ての人や物に新しい生命を与えるために年神様が現れると伝えられています。つまり全ての人や物が一年に1度新たに生まれ変わるということです。年神様の霊力は鏡餅に宿りますので、鏡餅を食べることで新しい生命をいただけるというわけです。

食べてこそ「鏡開き」

 供えた鏡餅には年神様が宿っているとされるので、刃物を使わず木づちなどでたたいて割り(鏡を開く)、雑煮や汁粉などにして食べましょう。

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