国の重要有形民俗文化財に指定されている「檜枝岐の舞台」鎮守神の境内には人がびっしりと埋め尽くし、歌舞伎の一挙一投足に息を呑んで見守る。毎年５月12日、８月18日、９月第１土曜日に、村内の「千葉之家花駒座」によって演じられる農村歌舞伎は、「檜枝岐歌舞伎」として、平成11年に福島県の重要無形民俗文化財に指定された。村人がお伊勢参りの際に見た歌舞伎を、村に伝えたのが始まりと言われており、少なくとも２７０年以上の歴史を有する。村人による演技だが、その見事さは格調ある伝統芸能そのものである。
尾瀬の季節を一足早く、気軽に体験できる公園として平成11年に開設したのがミニ尾瀬公園だ。「ミニ」とつくように尾瀬とくらべて公園内は円周約２キロ程度。この空間に尾瀬で咲く花々が多数植えられており、季節に合わせて「遙かな尾瀬」を身近に観賞することができる。
　公園内はバリアフリーになっていて、車いすの無料貸出しもあるため、高齢者でも安心して尾瀬の自然に触れる事ができる。美術館やカフェもあり、園内のクイズラリー10か所の問題に正解するとドリンク１杯サービスなど、子どもたちにも楽しい仕掛けが盛り込まれている。
　遙か遠くに感じられる尾瀬だが、尾瀬の魅力そのままの小さな尾瀬にも魅力がぎっしりと詰まっている。

【ミニ尾瀬公園】
営業時間　９時～17時(受付は16時30分まで)駐車場有り
入場料
４月～８月　大人５００円　子供２００円　団体４００円
９月～11月　大人２００円　子供１００円　団体１００円
※子供は中学生以下、団体は20名以上となります