スペシャル情報
梨(梨のコンポートババロアタルト)
北海道南部から鹿児島県まで各地で広く栽培されている梨。一口に梨と言っても多くの品種があります。代表的なものだと「幸水」や「二十世紀」がありますね。りんごや柿と同じようにお尻の方が甘みも強く、芯の近くは酸味が多い果物。シャリシャリとした食感でさっぱりした甘さが特徴ですね。この甘さはソルビトールという冷涼感のある糖アルコールによるもので、これには咳止めや解熱効果があるとされています。梨は他にも、プロテアーゼというタンパク質分解酵素を持っているので、すり下ろしたものを焼肉やプルコギなどの漬け込みのたれとして利用するレシピなどもあります。パイナップルにもこの酵素が入っているので、酢豚の具材になっていたりしますよね。もちろん消化も助けてくれるので、食後のデザートとしてもおススメです!
花の時期は4月頃です。白い5枚の花びらを付けるのですが、桜に似ていてとってもきれいですよ!旬の時期は品種によって違いますが、一般的に多く出荷されるのは8月下旬から10月の間です。秋にはまんま~じゃにもたくさんの品種の梨が並びますので、ぜひ召し上がって下さいね!!
- お尻が平らに近くどっしりとしたものを選びましょう!
- 梨に軸がしっかりと付いているもので、干からびていないもの、手に持った時に張りがあり固く締まっているものを選びます。また、手にずっしりと重みを感じるものがジューシーでおいしい梨です。
- 冷やし過ぎると甘みが薄れるので、食べる一時間ほど前に冷蔵庫で冷やすようにしましょう。
- 1週間ほど保存する場合はビニール袋などに入れ、野菜室に入れましょう。
■生産者からのMessage■
北会津町の山口さんは梨やぶどうなど果物を多く生産しています。
たくさん品種のある梨ですが、山口さんが作っているのは8種類。品種ごとに味や形、色はもちろん、収穫の時期も異なります。まず一番に収穫を迎えるのは「長寿」という品種で、夏のお盆前の7月下旬頃から出荷が始まるためお供え用としてもおススメです。続いて9月初め頃から「新水」や「筑水」の収穫も順次行い、全国的に一番多く生産されている「幸水」が続きます。そして山口さんがメインで栽培している「豊水」。果汁が多く糖度も高い芳醇な味わいが人気です。さらに「あきあかり」、「南水」と続き、最後に「新高」という大きいものが順番に収穫されていきます。
山口さんによると「あきあかりは形が少し不格好だけど味が一番良い梨。今年は形もきれいに出来ているので更におススメです!」とのこと。みなさんもぜひたくさんの品種を食べ比べてみて下さいね!!
旬の食材を使って
梨のコンポートババロアタルト
【梨のコンポート】
梨 大2個
(※1個は飾り用、1個はババロア用)
水または白ワインかリキュール 80cc
砂糖 大さじ3
レモン汁 大さじ1
バニラエッセンス 適量
【土台】
ビスケット 約16枚
牛乳 少々
マーガリンまたはバター(常温にしておく) 60g
【ババロア】
生クリーム 100cc
砂糖 大さじ1
ゼラチン 5g
お湯 30cc
梨のコンポート 1個分
梨のコンポートを作った時にできる煮汁
- 梨は皮をむき、材料全てを鍋に入れ煮ます。梨が透明になったら火から下して冷まします。
- ゼラチンをお湯で溶いておきます。
- ビスケットをビニール袋に入れて細かく叩き常温のマーガリンと牛乳を入れて混ぜ、パイ皿にアルミホイルを敷いてしっかり押して敷き、冷蔵庫で冷やします。
- 生クリームに砂糖を入れて混ぜ、6分立てに仕上げます。
- ババロア用の梨のコンポートを潰して煮汁と混ぜ、2.のゼラチンを入れてよく混ぜます。
- 4.の生クリームと5.の梨のコンポート液を2回に分けてゆっくり混ぜ合わせます。
- 3.の冷やしておいた土台へ6.を流し入れて冷やし固めます。
- 7.が固まったら1.の半分、飾り用のコンポートを薄くスライスして飾り完成です。